地域おこし協力隊

【悩んでいる現役隊員へ】地域おこし協力隊、早く辞めた方がいいパターンはコレ

くま吉

こんにちは。くま吉(@ijuu_navi)です。

今日は、地域おこし協力隊になってみたものの何だか思っていたのと違うんだよね。という人のために「地域おこし協力隊、早く辞めた方がいいパターン」を教えます。

地域おこし協力隊を早く辞めた方がいいかも見極めポイント

自分が大切にされていないと感じる・職員のやる気がゼロ・何をやっても楽しくない

こんなときは、即行で辞めた方がいいです。

仕事も生きる場所も選択肢はたくさんあります。自分の人生を大切にいきましょう。

いきなり厳しいことを言ってしまいましたが、地域おこし協力隊は誰もが成功する制度ではありません。自分の適性と相手(自治体や地域)の適性の両者が揃ってこそ、地域おこし協力隊は成功する制度です。

地域おこし協力隊の立ち位置

地域おこし協力隊の立ち位置に着目してみましょう。

地域おこし協力隊は制度を運営している総務省の説明によると、

地域おこし協力隊

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満です。

 令和3年度で約6,000名の隊員が全国で活動していますが、この隊員数を令和8年度までに10,000人に増やすという目標を掲げており、この目標に向け、地域おこし協力隊等の強化を行うこととしています。

しかしながら、この説明には続きがあります。

地域おこし協力隊活動条件

具体的な活動内容や条件、待遇は、募集自治体により様々ですが、総務省では、地域おこし協力隊員の活動に要する経費として、隊員1人あたり480万円を上限として、財政措置を行っています。任期中は、自治体・サポートデスク等による日々の相談、隊員向けの各種研修等様々なサポートを受けることができます。任期後は、起業希望者向けの補助制度もあります。

これは、端的に言えば「国は自治体に対して、地方を助ける制度を作ったからあとは各自治体で考えて自由にやっていいよ」とも解釈ができます。

10,000人への増員を目標としているので、とりあえず数を増やそうとする自治体が増える可能性もあります。

地域おこし協力隊は制度として形を整っているものの、実際は現場に丸投げとも捉えられるかもしれません。

地域おこし協力隊運用における自治体の悪い面

地域おこし協力隊の運用方法が悪いパターンというのは、結構見受けられます。

代表例を紹介します。

自治体の運用方法が悪いパターン

■人員補充ねらい
単純な人手不足を補うだけ。アルバイト要員。一般の職員と同じ業務内容を与えられている人は、このパターンにはまっているので辞めることを検討した方がいいでしょう。

ただし、それも理解して、その仕事がやりたいと応募してやっているのであればそれはそれでありだと思う。が、退任後に何ができるのか疑問が残る。

■無責任・無計画
首長だけが、どこか別の自治体でうまくいった事例を手に取り、うちでもやろうとやる気があってトップダウンで募集をかけるパターン。現場の担当課には全然熱意がなく、何をやるにも首長の責任だからと。これは担当課も隊員も困るパターン。
担当課に配属されても、やることがない。ゼロから考えて何か始めようにも、予算がないことを理由に何もさせてもらえない場合も多い。

このパターンは、結構つらい。仕事を自分で生み出そうにも生み出しにくいし、与えられるのを待っていても与えられない。

辞めることを検討した方がいい。

■無理難題ねらい、当たればラッキー
結構な無理難題を隊員に押し付け、解決を図ろうとするパターン。

自分たちの手は汚さずに無理難題を押し付け、もともとうまくいくと期待はしていないが、口出しはするし、うまくいかなければ隊員の責任にする。うまくいったら自分たちの手柄とする。

これは応募段階では気づけないかもしれない。入ってみて様子を知った結果、無理じゃないかと。あきらめも肝心。

辞めることを考えてもいい。

地域おこし協力隊を活用する自治体の責任

くま吉

くま吉が現役隊員のときは、すごく親身になってくれる職員さんに囲まれていたよ。普段の生活から、イベント、卒業後のことなど、何かといろいろお話してたよ。

くま吉は恵まれた環境にいたけど、周辺の自治体の話を聞くと、自分たちに責任があると捉えている役場職員がどれだけいるのだろうか?と疑問は多かった

くま吉

地域おこし協力隊は3年間の活動を経て、その地域に住み続ける、いわゆる定住することがひとつのゴールとされている。
過度なプレッシャーをかけるのはよくないけど、住み続けられるようなサポート体制や仕事のあっ旋をすることは地域おこし協力隊を活用する自治体の責任としてあってもいいと思う。
「住んでくれればありがたいけど、隊員本人の自由だから」という職員さんの言葉をよく聞く。これは聞こえはいいけど無責任。来るもの拒まず去るもの追わずのスタンス。

いろいろサポートしたけれど、はまらないケースならば仕方ないけれど、そのような責任ある行動がないままに、去ってしまうのを見届けるのは無責任だよね。

なぜなら、その自治体がいいと思って、一念発起して都会から住所を移し、その自治体や地域のために頑張る人=地域おこし協力隊だから。

その人たちを使い捨てにしてしまうのは絶対にやめてほしい。その隊員の思いを、しっかりと受け止めて、お互いにとっていい形を責任を持って目指してほしい。

もし責任ある姿勢が自治体から見られない場合は、早く辞めた方がいい。

そのような無責任な自治体は、去った原因がどこにあるのかもわかっておらず同じことを繰り返す危険性が高い。自分の身は自分で守りましょう。

地域おこし協力隊の運用は難しい

自治体のまちづくりの計画の中で、「地域おこし協力隊の運用」について言及しているか。これは結構なポイントだと思う。

地域おこし協力隊を運用して、具体的にどうする、何かを成し遂げるという目標が定められていると自治体側もやらざるを得ないから関係職員も頑張る。

逆に、これが無い場合は、何に基づいて地域おこし協力隊を運用するのかがわからないため自治体側も雇ったけどどうしていいかわからない状態に陥る。

これはどの世界でも同じだと思うけど、目標やゴールが見えないとなれば、すべてが何となくで進み何となくで終わってしまう。成し遂げたいこととは、つまりミッション(使命)で、その先のビジョン(目指す姿)なくして生まれない。

くま吉

くま吉の場合、ん~正直なところ、自治体の人が僕をどう運用したらいいのか悩んでいたと思うよ。前例や実績がなかったというのも運用方法を悩む理由のひとつだったみたい。自治体の職員さんは、新しいことやゼロスタートのことを始めるのは、ちょっと苦手なようで。くま吉が思うのは、「答えは一つじゃないし、正解はだれも知らない」ということ。だからくま吉がいろんなことを提案したよ。くま吉をこうゆう風に運用してみてはどうだろうか。くま吉はこんなことにチャレンジしたいけどできるだろうか。そんなことを前向きに相談しながら実践を繰り返しているうちに、地域おこし協力隊の立ち位置は確保されていくよ。くま吉のミッションは「観光振興」で、明確な数値目標も特になかったから、結局、自治体が成し遂げたいことが何だったかは実は今(退任から2年経過)もわからないんだけどね。

ミッション?一般業務?

よくよく考えると、自分の活動が普通の一般業務ではないか?

他の一般職員と同じ仕事か、その助手のような仕事しかしていないと。これはミッションとは言えないし、「地域おこし協力隊」である意義がない。それなら一般職員を募集すればいいだけである。が、実際にこのパターンは横行している。

(自治体)人足りないからそれっぽい言葉ならべて募集しがちで (隊員候補)よく調べずに応募しがち

例えば、よく見かける募集「ふるさと納税に関わる業務」

危険なふるさと納税業務

自治体の建前:地域の特産品を全国の人にお届けする、特産品の良さをもっと多くの人にPR!地域のために働きたい人を募集します!

自治体の本音:ふるさと納税の申込も増えて、一般職員だけでは手が回らないから人手を増やそう。そうだ!地域おこし協力隊を使おう!

これはわかりやすくしていますが、業務の内容をよく調べる必要がある

くま吉

~に関する業務、~に携わる業務というタイプは、いかようにも解釈ができるので概ね危険!注意した方がいいね。

そもそもそれをどれだけやりたいの?

隊員自身について。

そもそも、地域おこし協力隊に、何のためになりたいのか。何のためにやるのか。なぜそれをやりたいのか。

理由は人それぞれだけれど、社会人として転居してまで働くのなら、何かしらの野望をもって強く生きてほしい。

逆にそれがないと、何となくで隊員になって、何となく業務をこなして、何となく卒業して…と何となく時間が過ぎていくでしょう。

で、なめられます!間違いなくなめられます。そもそも「地域おこし協力隊」は、社会的になめられていますので、拍車がかかってなめられます。

そして、いいように使われます。

そうならないためにも、自分がなぜ地域おこし協力隊になりたいのか、なってどう生きていきたいのか、そのあとはどうするのか?しっかりと考えましょう。

考えるのも嫌なら、そもそも地域おこし協力隊には向いていないでしょう。さっさと違う道を見つけましょう。

地域おこし協力隊は誰もが成功する制度ではありません。自分の適性と相手(自治体や地域)の適性の両者が揃ってこそ、地域おこし協力隊は成功する制度です。

くま朗

合う合わないではなく、どう頑張っても報われない環境というのもあるんだよね。辞める見極めは早い方がいいね。自分の人生をどう生きたいかをしっかりと考えることが大切だね。自分と相手のマッチングもとても大切だね!!!人生の軸についての記事も参考にしてみてね

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